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スポーツ情報 【連載5】 電子メールを利用した情報収集
  Posted on Tue 06 Feb 2007 by kito (2073 reads)
村木征人(筑波大学),伊藤浩志(筑波大学大学院)

 WWWと同じようにインターネット上での基本的ツールと言えるのが電子メールです。電子メールはWWWに比べ、文字ベースであるために表現自体に制限がありますが、双方向に意志を伝えられますから、より詳しい情報、より必要に応じた情報を得られると言えるでしょう。今回は、この「電子メール」を中心に話しを進めていきたいと思います。

電子メールとは
 電子メールとは簡単に言ってしまえば、郵政省管轄による物理的郵便の電子版です。また、電話と郵便の中間的性格を持ったもの(「声」ではなく「文字」で会話をする)といっても良いかもしれません。
 電子メールはコンピュータ同士でやり取りされるものですが、どういった仕組みで配送されるのでしょう。それを理解するにはインターネット自体の構造を知っておく必要があります。インターネットの基本構造としてサーバ(データ提供側)とクライアント(利用側)というネットワーク内に接続されたコンピュータの機能的役割があります。この二者の基本的な関係は、クライアントがサーバ・コンピュータからデータを受け取るというものですが、サーバの役割はデータのやり取りの仕方(WWW、FTP、Gopher、電子メール)により様々な性格を持ちます。そして、電子メールのやり取りの場合には、サーバ・コンピュータは「郵便局」的な働きをします。サーバ・コンピュータは、接続しているクライアント(利用者)にデータを保管するための「メールボックス」を貸し出します。その「メールボックス」についた名前が電子メールのアカウント(ユーザーID、例:kito)となります。
 電子メールのやり取りは、個人のコンピュータ間で直接的に行うというわけでなく、自分のサーバ・コンピュータに依頼して、先方の「メールボックス」に届けてもらう形式をとります。そして、最後に送られた側が好きな時に自分の「メールボックス」に電子メールを取りに行き、配達が完了するわけです。
 電子メールを配達するためには、当然、住所が必要になります。「郵便局」であるサーバ・コンピュータには既に住所(ドメイン、例:○○○○.tsukuba.ac.jp)が付いていますから、そこにある「メールボックス」は「◯◯局の△△さん」と特定できるわけです。電子メールアドレスは、インターネット上の「郵便局(サーバ・コンピュータ)」の住所(ドメイン)と「メールボックス」の名前(アカウント)を「@」を挟んで「'△△△@○○○○.tsukuba.ac.jp'」と表記します。しかし、もし同じサーバ内にアカウントを持っている人(同じ郵便局にある他のメールボックス)に電子メールを出す場合には「@」の後の部分(ドメイン)は省略することが出来ます。
 電子メールをやり取りするためには、専用のソフトウェア(メーラー)を用意する必要があります。これはWWWでホームページを見るときにブラウザソフトが必要だったのと同じです。ブラウザソフトにいくつか種類があったようにメーラーにもいくつか種類があり、機能も様々です。メーラーに必要とされる機能は、大まかに1)電子メールの送受信機能、2)電子メールの返信機能、3)電子メールの保管機能、4)電子メールのアドレス帳機能、5)データファイルの添付機能などが挙げられます。
 こうした機能を持っている代表的なソフトウェアを表1に挙げましたので参考にしてください。


電子メールを使う
 物理的な郵便を出すときには宛先、宛名、発送者の住所、氏名、そして本文を通常、必要とします。同じように電子メールでも発信する上で<表1>の様な決まり事があります。これらはメーラーの種類に関係なく共通な形式です。実際に使うときにはこれらの内「To」、「From」、「本文」があれば送信することが出来ますが、ネチッケトを考えれば、「Subject」も付けるのが通常です。
 「Cc」、「Bcc」は、サークルの仲間にスケジュールを知らせたいときなど、「To」で指定した人の他にも複数の人に同じ電子メールを一括して送りたい場合に、この部分に同時に発信したい人の電子メールアドレスを記入します。「Cc」、「Bcc」の基本的な役割は同じですが、一括して送信した人達の電子メールアドレスが他の人の電子メールに表示されるか、されないかの違いがあります。プライバシーを考慮する必要があるときは「Bcc」を使用した方が良いでしょう。「Attachment」はワープロで作成した原稿や写真などのデータファイルを電子メールに添付して送信したいときに使用します。


電子メールの効率的な利用
 雑誌などの定期購読を利用することは、自分が興味ある情報の探索の労をある程度軽減させてくれます。
 電子メールを利用すれば、定期購読のように探索の手間を省いて情報を手に入れることができます。「メーリング・リスト」というのがそれに当たります。メーリング・リストというのは、ある共通の興味に関してインターネット上でサークルを形成したものと言えます。サーバ・コンピュータがサークルの本部となり、そこにあるリストにメンバーの電子メールアドレスが登録されています。サーバ・コンピュータは自動的にリストに載っている登録者全員に電子メールを配送する仕組みになっています。
 メーリング・リストはサーバ・コンピュータを経由させることでメンバー全員に一括して電子メールを配送させる仕組みになっています。そして、その利用方法には2種類の性格があります。一つは、雑誌の定期購読のようにサーバ側から一方的に情報が送られてくるもので、製品情報紹介や電子新聞に使われます。もう一つは、全員に配送される仕組みを利用してインターネット上で議論や情報交換の場を形成するというものです。こちらは能動的に参加していくものですから、自分にとってより具体性のある情報を得られます。
 スポーツに関連する分野においてもメーリング・リストが作られています。ここにはホームページから登録が出来るメーリング・リストをいくつか紹介しておきたいと思います。
 Physical Activity & Health Network ('http://www1.pitt.edu/~pahnet/')はフィットネスや健康に関係するインターネットを紹介しているホームページですが、関連する分野のメーリング・リストがリストアップされており、自分が興味のあるものを選ぶことが出来ます。原典は英語なのですが、日本語版も用意されています。
 また、特定のスポーツ種目に内容を限定した、メーリング・リストもあります(表3参照)。そうしたところでは、トレーニング方法に関する議論や大会・競技会の速報など幅広くかつ内容のある情報交換が行われています。



 メーリング・リストに参加する上での注意事項を挙げておきます。メーリング・リストの場合、一度に大量の電子メールが送られてくる可能性があるので、サーバ(プロバイダ)で電子メールを受け取れる数に強い制限がかかっている場合、一つにまとめて送ってもらう等の配慮が必要です。また、アドレスを変更する場合には必ず連絡するといったマナーも忘れてはいけません。メーリング・リストは自主的に参加することが基本ですから、積極的に議論に加わることも重要です。

 


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